• 西村 由美

ブラインドコミュニケーションの始まり

更新日:11月8日

ブラインドコミュニケーション研修、アイデアの原点は高校の先生をされている全盲の男性田中さん(仮名です)との出会いから始まりました。


全盲の娘が1歳になる頃、夫が田中さんのブラインドマラソンの伴走をしていたため、とても仲良く我が家に遊びに来ることになりました。

その我が家に遊びに来たときにされた1つの質問が今日のブラインドコミュニケーション誕生へと繋がります。

どんな質問だったのか?

その質問は、


「家にルンバあるの?ルンバ、今まで触ったことがないんだよね。どんな形をしているの?」


でした。


どんな形をしているのか?

皆さんなんと答えますか?


文字で考えると、うーんとゆっくり考えることができまると思いますが・・・


この時、私は特に何も考えずに自分自身の視点から


「丸い形です~」


と答えました。


すると、田中さんは


「丸い?どんな丸い形なの?」


と聞き返します。

この瞬間、私に稲妻が走りました。


えっ、丸に種類なんてあるの??

思わずもらした私の疑問に対して、


「えーっだって、丸って言ってもバスケットボールみたいな丸とか、平べったいお皿のような丸とか、丸には種類がたくさんあるよ。で、ルンバは?」

と言われ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

今までならば「あんな形」と指さして現物を見せて説明しなくてよかったことを、言葉だけで説明せよと言われると何もでてこず・・


結局、弱視の方が、「円盤のような形かな」と言って


「そうなんだ!」

と、田中さんは腹落ちして終了。


この一連のやりとりが行われた瞬間・・・・・


今まで私は、「丸い」だけで相手に伝わっていると思っていたけど、その言葉を聞いた相手の頭の中で描くイメージは確かに人それぞれだよな・・・

しかも見えないからこそ頭の中でイメージができなくて「どんな丸?」と聞き返してくれたからこそルンバの形の認識が一緒になったけれど・・・・


もし、聞き返してもらえなかったら曖昧なまま理解を互いにしてコミュニケーションが終わってしまうよな・・・

これってすごく仕事でも面接でも、言葉で相手に伝えて共感を得なければいけない時や、仕事で正しい意図や目的で情報の共有をしないといけない時などすべてにおいて同じではないか?

見えるってすごく曖昧!!コミュニケーションエラーの原点!と考えてました。

この日本では見て察してと言葉に頼らない表現がものすごい多い国です。

「空気を読んで」→多国籍には通用しない

「いい感じに」→英語で伝えるの困難ワード

「月が綺麗ですね」→芥川龍之介さんの本の中の一節、I love youの略

などなど・・・


確かに空気を読むことは大切ですが・・・

「言わなくても分かるだろう」と、いつしか伝え合うことをやめてしまい、「言った」「聞いてない」「そんなつもりはなかった」などあらゆる場所で誤解が生まれていないだろうか? ここから、「見えない」視覚障がい者との会話から見つけた「見えるが故に」起こってしまうコミュニケーションロス、エラーを解決する手法となる!


と、ワーク開発するに至りました。


言葉がどう伝わるのか?一人でも多くの方に体感頂きたいです!

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